意を決して、洗面台の交換DIYに挑戦しようと考えた。しかし、その前に、あなたがまず確認しなければならない、いくつかの重要な基礎知識があります。この事前確認を怠ると、せっかく購入した新しい洗面台が、設置できなかったり、予期せぬトラブルに見舞われたりする可能性があるためです。ここでは、失敗しないための、最低限のチェックポイントを解説します。まず、最も基本的で、最も重要なのが、「サイズの計測」です。現在設置されている洗面台の、「間口(横幅)」「奥行き」「高さ」を、メジャーで正確に測ります。そして、新しく購入する洗面台は、必ず、この現在のサイズと「同じか、それよりも小さい」ものを選ぶのが、DIYの鉄則です。特に、間口と奥行きは、一センチでもオーバーすると、物理的に設置することができません。また、洗面台の横や後ろの壁に、窓やコンセント、あるいはドアなどがある場合は、新しい洗面台のミラーキャビネットなどが、それらに干渉しないかも、入念に確認する必要があります。次に、水道の配管に関する、二つの重要なポイントを確認します。一つ目は、「止水栓の有無と状態」です。現在の洗面台の、シンクの下の収納スペース(キャビネット)を覗き込んでみてください。そこには、壁や床から伸びる二本の管があり、それぞれにハンドルや、マイナスドライバーで回せる溝が付いた「止水栓」があるはずです。この止水栓が、きちんと機能し、水を完全に止められることが、安全に作業を行うための絶対条件です。もし、止水栓が固着して回らない、あるいは、そもそも設置されていない、といった場合は、家全体の水道の元栓を閉める必要があり、作業の難易度が格段に上がります。二つ目は、「排水管の位置と種類」です。排水管が、壁から出ている「壁排水」なのか、それとも床から出ている「床排水」なのかを確認します。新しい洗面台も、これと同じタイプの排水方式のものを選ぶのが基本です。排水管の位置が大きく異なると、配管を延長・加工するための、追加の部品と、専門的な技術が必要となります。これらの、「サイズ」「止水栓」「排水方式」という、三つの基本的な要素を、事前にしっかりと確認し、自分の家の状況に合った、適切な洗面台を選ぶこと。それが、スムーズで安全なDIYの、成功の第一歩となるのです。
DIY前に確認!洗面台交換の基礎知識